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2014/03/03

絶対音感

 2ヶ月かけて準備をしてきた卒業演奏会が昨日無事に終わりました。本番にしては悪くない感じだったと思うので、DVDを見るのが楽しみです。

 さて今日は音感の話です。楽器をやっている方もそうでない方も「絶対音感」という単語はおそらくご存じかと思います。よく言われるのは「いつから音感があるの?」「ピアノの鍵盤を見なくても音が分かるの?」「こういう雑音の音も高さが分かるの?」というようなことですが、まずは僕自身の音感について話します。





 前回書いたとおり、幼稚園の頃から音当てクイズをしていたので気付いた時には絶対音感を持っていました。鍵盤の位置を当てることは考えなくても簡単にできます。これはちょうど、目で見た物の色を判別できるのと似ており、いつから色が分かるようになっていたのか、なぜ見た瞬間に判別できるのか分からないのと同じです。

 これと似たようなもので「相対音感」というものがありますが、これは「このドの音と比べてこの音は何?」と言われて分かるようなものだそうです。要するに規準となる音を与えられて、その音から相対的なピッチを導き出す能力のようです。

 これがあるとカラオケのキー変えなんかがとても楽なようですが、絶対音感だと融通が効かないので、いちいち次の音を頭で考えながら歌わなければなりません。とても大変です。

 ちなみに打撃音などは短すぎてピッチを判別できません。ずっと鳴り続けている冷蔵庫などのノイズは判別できます。なので、楽器だとしてもあまりにも早いメロディーは再生速度を落とさないと音を取るのが大変です。

 そういえば、小学校のチャイムがとても気持ち悪かったですね。ミドレソーソレミドーのはずなのに、何か違う音が重なっている、しかも音が合っていないからドレミで考えられない脅威の存在でした。おおよその判別はできるんですが、A=440Hzの耳には納得がいきませんでした。


 また、絶対音感の他にも共感覚というものを持っています。詳しくは分かりませんが、文字を見れば色が思い浮かんだり、においを嗅げば形が思い浮かんだりする感覚のようです。僕は前者に当てはまります。例えばAは赤色、Bはレモン色、Cは黄緑色というのが各文字に当てはめられています。普段はあまり意識しませんが、ぼわーっとオーラを纏っているように見えます。音を聞いても色が思い浮かぶので、レの音は黄色だからニ長調の第九は黄色っぽいイメージがある、といった風になります。和音にも調整にも色が関係してくるので正直頭の中が余計に忙しいです。
 

 合奏などで音の違いを判別するのは絶対音感が先か共感覚が先か分かりませんが、何か雰囲気のようなものが違うため分かるのです。例えて言うならば、酢豚の中にパイナップルが入っていたり、駅前に全裸の人がいたりするようなものでしょうか。それを瞬時に察知できるのと同じような感じですね。

 だから音の間違いを指摘されても咎めている訳ではないのでこわいと思わないで下さい。あくまでも僕の中の違和感を消すための行動です。

 それと、このような感覚があるなしに関わらず素晴らしい芸術家はたくさんいます。実際僕の師匠も絶対音感は持っておらず、相対的にピッチを判別しています。「絶対音感がないから良い音楽家ではない」といった誤解はしないようお願いします。

 全然まとまりがありませんが、ここで終わりにします。徐々に文章構成力を上げたいと思います(笑)。

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