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2015/09/27

Beginner~ただひたすらに前に向かって突き進むことのできるエネルギーに溢れた人たち~

 おはこんばんにちは。最近はYoutubeでシンセサイザーの演奏動画を見て、ヤフオクで落札するという悪い循環に飲み込まれています。キーボードはすでに5本ありますが種類によって機能が全く違うので、また新しいものに手を出したくなるのが性ですね。今狙っているのはSY99というアフタータッチ機能(鍵盤を押し込むと音色・音量が変わる)付きのものと、MS-20というアナログシンセサイザー(つまみをいじって音色を作る、音色の保存は基本的にはできない)です。また新しいものを買ったらツイッターの方に写真をあげておきますね(はぁと)




 最近何度かサシ飲みをしているんですが、その度に出てくる「音楽を始めたばかりの初心者」の話になるんですねこれが。難しいですよね。「初心者は口出しするな」という風の対応をしている人をたまに見かけますが、それってどうなの、って僕は思っています。

まず、「初心者が口出しするな」ということは言い換えれば「できる人だけ発言すればいい」ということになるでしょう。しかし、例え話ですが部下が口を出すことを許さないような会社が大きく成長することはできるでしょうか。門外漢の話は、「できる人」の凝り固まった考え方では出ないようなアイディアを生み出すと考えています。

次に、そのように考えているということは当の本人も初心者の時は何も言わなかったのでしょうか。練習が辛い、曲が難しいとかいう類の発言は先生や周りの人に対する「口出し」でしょうね。陰口でも同じようなものでしょう。一切そのようなことを言わなかったり、最初から初心者ではない人に言われたりするならば納得しますが、仮にそうなら人形か神様のどちらかですし、そうでなければ大きな自己矛盾をはらむことになります。

最後に、初心者かそうでないかという判断自体は、その時に限りある人を「楽器(歌)が上手か下手か」という尺度でしか見ていないということです。料理が上手だったり、思いやりがあったり、勉強ができたりといった他の全てのことは除外されています。ですが、人間それぞれ磨いていることがありますし、楽器だけできる人が社会で役に立つのでしょうか。会社に入ってワードやエクセルを使わなければならないときに、彼らもきっと同じ目に合うでしょう。

 音楽家が他人の意見に飲み込まれて自分を出すことができないようでは、音楽家としてやっていけないでしょう(巨大ブーメラン)。主張することは大切なことです。しかし、自分より実力・経験年数が下の人を拒絶することに何の意味があるのでしょうか。

このような説明だと時に「馴れ合いになる」という謎の批判が飛んでくることもありますが、音楽をやっている人が全てコンクールを目指しているわけではありません。そもそもは宗教的色合いが強かった音楽ですが、信号や娯楽として使われていることも多々ありましたし、今もそうでしょう。娯楽としてやっているプロに、その道の初心者(「初心者は口出しするな」という風の対応をしている人)がどうして口出しできるのでしょうか。

だからといって解決策があるわけではないのですが、せっかく音楽をやっているのですから他人を受け入れられるような寛容な心を持っていてもいいのではないでしょうか。音楽ジャンルを批判するならさておき、特定の個人や特定の曲を悪く言うのは正直かっこ悪いです。ちなみに悪く言うのと批判は全く違います。

 最後になりますが、私は楽しく音楽をするだけではダメなのかと時折考えてしまいます。この競争社会では新たなものが生まれては淘汰される、ということが当然のように起こっています。人間、前に前に進むことも大切ですが、ほのぼのとした田舎の生活のような在り方も大事ではないですか。

おわり。

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