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2015/04/20

一夫多妻制

おはようございます。稀に見る早朝更新です。つい先日、大学に置きっぱなしにしていた楽器が届いたんですが、およそ6畳の部屋はあっという間に楽器に埋もれてしまいました。本棚がチェロ・シンセ・ギタースタンドとなり、洗濯物の陰でベースが寝ており、アンプが椅子になり、机がシンセと音源モジュールで占領されています。泥棒が入ったら何屋なのか分からないまま出てくることになるでしょうね。




その機材のほとんどがヤマハ製だったんですが、今回とうとう浮気をしてローランドのJD-Xiというシンセを購入してしまいました。



このシンセですが、一番の売りは「アナログ+デジタルのクロスオーバー・シンセサイザー」であるという点です。アナログはその機械の中で音を作れるシステム、デジタルは録音した音を鍵盤を押すことで再生するシステムのことですが、今まではどちらかのシステムを持ったシンセサイザーしかありませんでした。それらを合わせ持った初めてのシンセサイザーがこのJD-Xiのようです。



1プログラムに対して、デジタルシンセパートが2、ドラムパートが1、アナログシンセパートが1の計4つのパートを設定することができます。デジタル部は256音色、アナログ部は64音色が登録されており、それぞれ細かい音色の調整が可能です。アナログシンセは鋸歯状波、三角波、矩形波の3種類から選ぶことができ、矩形波に関してはデューティー比をある程度調整することができます。



また、マイクが付属しており声を用いた音作りが可能です。いわゆるボコーダーですが、鍵盤を弾かずに声でシンセの音を出すことができる機能も付いています。声を直接アウトすれば、コーラスマイクなどがなくても、歌ったりMCをしたりすることも可能です。



最大同時発音数ですが、デジタル部(+ドラムキット)128音、アナログ部は1音の計129音です。ちなみに鍵盤数は37しかないため演奏中はここまで音を使うことはありませんが、DTMなどの外部音源として用いる場合でも十分に使えると思います。



他にもアルペジエーター、パターン・シーケンサーといった機能や、USBからの録音が可能である点などなど、特徴としては多くの部分を挙げることができます。



それで実際に使ってみた感想なんですが、かなりいい音です。ただプリセットの音色が少なめなので、自分で好みの音色を作る必要があると思います。アナログ部も3種類しかないため、あまり自由にはできません。



カットオフ、レゾナンスのフィルターはかなり効きがいいです。ハイパス、ローパス、バンドパス、あと1つ分からないやつの計4種類のフィルターを設定できます。LFOも設定できるんですがまだよく分からないので割愛します。



重さが2.2kgなので持ち運びはとても楽です。片手でも持ち運べます。長さも短いので、少し大きめのエフェクターボードに積むこともできるでしょう。ただ鍵盤数が少ないため両手で弾くのは難しく、サブのシンセもしくは飛び道具としてしか使えないと思います。



ちなみに電池駆動であればショルダーキーボードみたいに演奏が出来るんですが、ACアダプタのワイヤレス化ってできるんでしょうか。そうすればストレスフリーなんですけれど…。



さてこのJD-Xi、3月末に発売になりまして早速JD-XAという上位機種が発表になりました。ツマミの数が尋常ではないくらい増え、鍵盤数49、アナログ部がポリ4音になります。どうして発売のタイミングをずらすのかと憎たらしく思いますが、おそらく買うと思います。買います。




もし触ってみたいという方がいればご連絡ください。近々このシンセの音源を使って曲を作りたいと思います。それでは。

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