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2014/08/03

リスニング

 初めてコンビニでアイスコーヒーを買うという大人な休日を過ごしました。それと、高校生の活気溢れる演奏会というのも良いですね。今日はドヴォルザークの交響曲第八番でしたが、三楽章のヴァイオリンのソロは心の中で客席から応援してしまいました。ああいう初々しさはアマチュアならではの良い部分だと思います。



 近ごろ、屋外で音楽を聞いている人が多いような気がします。街中を歩いている人や電車の中で立っている人を見ると、若い人は特に、スマートフォンを操作しながらイヤホンで音楽を聞いています。



おそらく流行の曲を聞いている人がほとんどで、ベートーヴェンやモーツァルトを聞いている人は皆無に等しいのではないでしょうか。



あの騒音の中で耳元から漏れている音は、ドンドンシャリシャリという、今の人好みのイコライジングがなされた聞きやすい曲ばかりです。完璧にそのような音楽を作っている人たちの思う壺となっていると私は感じています。



 上に挙げた人たちは商品としての音楽を、劣悪な環境で「消費」しているだけで、細かな所まで注意をはらってはいないのではないでしょうか。もちろん異論は認めますが、大半は歌詞さえ聞こえればいいような製品付属のイヤホンを使っているだけに思います。



もちろん、消費するだけなら一向に構いません。ファストフードをいちいち味わおうとしないのと同様ですが、それによって私たちの味覚というのはかなり衰え、同様に聴力も衰えているということに気づく必要があります。



 そこで、私は皆さんに音楽を「聴く」ことを大切にしてほしいと思っています。自分の部屋で、上質とは言えないスピーカーでも、しっかり耳を傾けて聴いてほしいと思っています。イヤホンやヘッドホンを使うことももちろんよいですが、外出中に音楽を聞くのは補佐的な役割だと考えてもらいたいです。



かつてのレコードのように、お気に入りのCDを見つけ、それこそ穴が開くほど何度も聴くような人が増えたら非常に嬉しいです。






 散々なことを言っていますが、すべての音楽を愛しすぎるが故の考えであることを分かっていただけたらと思います。

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