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2017/03/26

中島美嘉《雪の華》とオシャレな和音

こんばんは。よしたくです。

もう3月も終わりになりますね。
一昨日、地元に帰って母校の卒業式を見てきたんですけど、雪降ってましたよ。

東京では桜が咲いているくらいなのに、こうも違うんですね。

そういうわけで今日も分析します〜。
 


これもリクエスト。中島美嘉の雪の華。
最近はからオケランキング上位にずっとありますね。

(時期柄、飲み会→カラオケ二次会が多くてチェックせざるを得ないんです…)

コード進行はこちらにあります。

歌詞解釈は別に任せて冒頭から見てみますね。

イントロ(0'00")

サビのメロディーが早速聴こえてきますね。オルゴールアレンジ。
最初の2音がテンポに関係ないタイミングで入ってくるのがミソですね。

この部分はkey=G#mなので少し暗く聴こえます。
ただ最後の部分(0'17")のコードがF#になっているので、次は明るくなるんじゃないかと何となく期待できます。

ちなみにベースライン。ソ#-ファ#-ミ-レ#-ド#-レ#-ミ-ファ#っていうように、下がって上がってで戻ってきています。動きを極力抑えているような気がしますね。

イントロ2(0'22")

やっぱり明るくなりました。Key=BでG#mの同主長調です。

ピアノと弦楽四重奏ですね。生のアンサンブルは音が伸び伸びしていて綺麗だな〜。

コードを見てみると、B - EonB - F#onB - EonBになっていますね。
ベースラインは固定。ペダルポイントですね。

コードが1454で動いています。ちなみに、F#onBの音はこちら。

ベースのシと、コード内のラ#がぶつかりますね。
ただこういうのって使い方が良いと、素晴らしいスパイスになるんですよ。

こういうヤツが後にも出てきますので、乞うご期待。

Aメロ(0'35")

ピアノだけになっちゃいましたね。非常に単純な伴奏形。
周りが静かなので、歌をしっかり聴くことができます。

歌の音域は1オクターブくらいですね。ファ#〜ソ#の低めの音域からスタート。

Bメロ(1'03")

「風が〜」のところで、ピアノが少し盛り上げています。
それに伴い、音域が少し上がってソ#〜ラ#になっています。

Bメロに入ったらセブンスが急に増えましたね。
この中でもX7の形のコードで部分的に転調をさせることができます。

(ちなみにXm7、XM7の形では転調できません)

Gdim - G#m
D#7 - D#7/G - G#7
Fm7(-5) - A#7 - D#7
G#aug - C#m7

4回も部分的に転調していますよ。すごいっすね。
X7じゃないものが含まれていますが、X7の亜種みたいなものです。

さて、コード表にはD#としか書かれていないサビ直前のコード。
よく聴いてみるとこんな音が含まれています。

コードネームはD#7(-9)。

レ#とミが半音でぶつかります。短9度。最高ですよね。

このコードを境に、また短調(key=G#m)に戻ってしまいます。


ちなみに先日うpした自作でも使っています。サビ前はAaug7(-9)で短9度が出るんですよ。

サビ(1'30")

はい、きました。超素敵ですね。

曲名が歌詞に登場する時って総じて色々な工夫がなされているんです。

例えば「ゆきのはなを〜」の部分でソ#からレ#に上がるじゃないですか。
これが下行してきたベースのミとぶつかってEM7になるんですよ。切ないですよね。

非常に大事な言葉が並んでいるので、フレーズが4+1+4小節になっています。
本来は偶数になるように作られるんですけどね。

あとものすごく小さくオルガン鳴ってません?

この後は徐々に楽器が増えて、1番がピアノだけだったのと対比をつけています。

(しばらく繰り返しです〜)

あ、2番サビでも「雪の華」の部分は固定されていますね。

Cメロ(3'42")

音量が上がった気がしますよね。この後の期待感が増すな〜。

「笑顔も涙に〜」の部分はベースが半音ずつ上がっていきます。
さらに期待感を増してくれるんですね。あざっす。

「そばにいるよ〜」でストリングス上がって、sus4挟んで、また期待感が…
と思いきや、一瞬で楽器陣が消えてしまいます。

ちなここもD#7(-9)になっているので、ヴァイオリンがミの音まで上行します。

大サビ(4'12")

1番の景色が戻ってきます。ピアノソロ。4'29"~とのギャップもいいですよね。

「これからも君と〜」のところに出ました。C#m7(-5)onF#です。

また短9度ですよ。ファ#とソね。これ普通に使ったら不協和音ですよ。
ちなみにコードがこう書かれていますが、書き換えればF#7(-9,11)です。

そしてイントロ2を繰り返して、曲は終わり。

まとめ

全体的に長7度、短9度という切ない音の組み合わせが使われています。

なんでそうなのかっていうのは歌詞解釈をすれば分かるんでしょうね。

いや〜、こういう詞を書けたらいいな〜ってめちゃくちゃ思います。

精進します。

それでは!

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